小学校3年生の頃の息子

小学校3年生から本格的な公式戦が始まる。(これは地域差があるかも…)

この年の6月か7月、チーフコーチからある提案がなされた。

「子供たちのリフティングの数が合計1000回を超えるまでしばらく顔を出すのをやめる」という事だった。

この時の3年生は合計8人。一人平均125回は出来なきゃいけない。

中には10回も出来ない子もいる。これは中々の試練だったと思う。

有言実行。本当に来ない。正確に言うと「来ているけど絶対に見つからないところで見ている」という状況だった。

自分ともう一人のお父さんコーチ、二人で色々とトレーニングメニューを考えた。

結局、公式戦のある秋になってもこのミッションはクリアできなかった。

結果論ではあるがチーフコーチのいないまま臨んだ公式戦は地区のベスト8止まり。

勝たせてあげる事は出来なかった。その様子もどこかでひっそり見守っていたらしい。

最後には無事に1000回を達成する事になるのだが300回出来るようになった子もいれば100回出来るようになった子もいたし、20回出来るようになった子もいた。

こなせる回数は違えど全員が成長出来た期間となった。

1000回出来るようになったら「戻ってくる」っていう約束と同時にもうひとつ約束をしていた。「キックベースをする」って事。子供は純粋である。

 

何が言いたいかっていうと

「努力すれば必ず伸びる」って事と「伸びる差は必ずある」って事と「リフティングは難しい」って事。

子供は子供なりに努力している。ただ体の成長と同じようにサッカーの技術もいつ伸びるかわからない。大人が出来る事は自主的に練習する環境を作ってあげる事か、自分も一緒になってリフティングしてみる事。サッカーって難しいよ?