息子の心の内側

どんどん大人になる息子。

自分には直接言ってこないが嫁に「死ぬのが怖い」といって泣きじゃくる時がある。(らしい)

自分の前では一度もそんなそぶりを見せた事がない。ただ心が不安定なのだろうか。

自分が死ぬのも、親が死ぬのも、道を歩いているおばあさんが死ぬのも怖いというのだ。今日も朝練に行き帰ってきたら元気がなく「死ぬのが怖い」と泣いていたと連絡があった。正確に言うと自分が死ぬという事よりも周りの「死」について考えていき心が落ちていく感覚なのだという。

 

学校では成績優秀で、サッカーチームではキャプテンでリフティングでは自分の記録を塗り替えて3801回を記録した息子。それでも「死」という不確かな「何か」が彼の心を覆ってしまう瞬間があるようだ。

あまり深く考えないようにしているし直接自分には言ってこないから知らんぷりしているがどうしたらいいものか考えてしまう。

「生きるのがつらい」であるとか「死にたい」ではない事がせめてもの救いか。

長期休みに入って時間が余り、余計な事を考える時間が多くなっている事、YouTubeなんかの情報が過多である事、その多すぎる情報から必要な情報を識別する能力がまだ身についていない事、いろんな要素が絡み合っているのではないかと考えてはいる。

 

結局何が言いたいかっていうと

「死ぬのが怖いってどうしたらいいんだろ」って事と「弱いところはおやじには見せないんだな」って事と「インフルエンサーという言葉の意味をインフルエンサーの人たちは考えろ」って事と「リフティング3801回おめでとう」って事。

 

情報であふれかえっている現代社会、目の前の親の言葉より遠くの赤の他人が勝手に誰かに向かって発信している何かを信じてしまう事が怖い。